川瀬巴水 「平泉金色堂 昭和三十二年作」 後摺り 木版画
巴水の絶筆となった作品です。テレビ番組「新美の巨人たち」の１０月２９日放送は川瀬巴水の回でしたが、その中でこの絵は次のように紹介されていました。「この絵の制作中、既に巴水は胃癌を患っていました。しんしんと降る雪の中、独り石段を上る雲水は、ひょっとすると死期を悟った巴水自身の姿だったのかもしれません。」
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サイズ：（画部）：約 36cm×24cm 和紙サイズ・約 40cm×27cm（大判）
版元：渡邊木版
種別：木版画 後摺り（正規版元により昭和32年当時と同じ版木を使用して摺られた版画です）
状態：ヤケ、シミ、汚れはありません。大変良い状態です。

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川瀬巴水：
1883年（明治16年）5月18日 - 1957年（昭和32年）11月7日
衰退した日本の浮世絵版画を復興すべく吉田博らとともに新しい浮世絵版画である新版画を確立した人物として知られる。
近代風景版画の第一人者であり、日本各地を旅行し旅先で写生した絵を原画とした版画作品を数多く発表、日本的な美しい風景を叙情豊かに表現し「旅情詩人」「旅の版画家」「昭和の広重」などと呼ばれる。
アメリカの鑑定家ロバート・ミューラーの紹介によって欧米で広く知られ、国内よりもむしろ海外での評価が高く、浮世絵師の葛飾北斎・歌川広重等と並び称される程の人気がある。


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